
声優を目指している方は,声優専門学校や声優養成所に通おうと考えているかと思います。もちろん、専門的な教育機関で勉強するというのは大事ですが、そういったところに入る前から自分で勉強できることがいくつもあります。そこでこの記事では、高校生でもできる声優の勉強や、アフレコ体験ができる学校などをご紹介します。
なぜ声優になる前に、勉強が必要なのか?
声優になるには演技力はもちろん、読解力や滑舌の良さ、基礎体力など多くのスキルや知識が必要です。それらを学ぶために声優専門学校や声優養成所がありますが、入ってから勉強すれば良いと思っていませんか?声優は実力主義の世界です。
周囲と同じタイミングで勉強をスタートしたら、抜き出るのは容易ではありません。そこで大事なのが、声優専門学校や声優養成所に入る前から勉強をすること。演技や発声などの専門的なことは、ちゃんとした教育機関で学んだ方が良いですが、読解力や滑舌を良くするなどの基礎的なことは、事前に勉強することが可能です。
できる限りの勉強をしてから、声優専門学校や声優養成所に入れば大きなアドバンテージになります。また、スキルによってコースが分かれている場合、1つ上のコースから始められることもあります。
声優専門学校や声優養成所は、高校卒業を条件としているところが多いです。それは、高校卒業程度の学力はあるというのが前提ということ。わかりやすい例を挙げると、漢字を読めるとかですね。声優として活動するのに、台本の漢字が読めないのでは話になりません。
学校でやるような授業は、声優専門学校や声優養成所にはありませんから、在学中に声優で必要そうな授業は重点的に勉強しておきましょう。
高校生でもできる声優の勉強を7つを紹介
声優になる前に勉強することの大事さが伝わったかと思います。ここからは、声優専門学校や声優養成所に入る前の、高校生でもできる声優の勉強をご紹介します。
演技などの専門的な技術は、独学だと変な癖が付いてしまうこともあるので、声優専門学校や声優養成所に入ってから学ぶのがオススメです。
そのため、この記事では声優専門学校や声優養成所では学ばないことや、基本となる勉強を中心に取り上げます。
必要な勉強①読書
声優は台本から、状況や登場人物の感情を読み取って演技するので、国語力や読解力が求められます。そういった力を養えるのが読書です。小説やライトノベル、マンガなどありますが、いろんなものに触れることで視野が広くなるので、興味があるものから手にしてみると良いでしょう。
また、ジャンルも先ほどと同じ理由で、様々なジャンルを読むのがオススメです。読むときは、1人の登場人物に着目して感情を想像したり、その場面がどういう風景なのかを絵にしてみたりすると、より効果的に勉強できます。
必要な勉強②漢字
最初の章にも書いたとおり、声優は漢字が読めなければ仕事になりません。事前に台本を渡される場合は調べることもできますが、お仕事によっては、台本を渡されたその場で収録ということもあります。
そんなときに、漢字が読めなくて収録に時間がかかってしまったら、あなたの声優としての信用はがた落ちです。そうならないために、常用漢字をスラスラ読めるくらいには、漢字の勉強をしておいた方が良いでしょう。
余裕がある方は、漢字検定2級レベルの漢字を読めるように勉強するのがオススメです。
必要な勉強③音読
声優といったら声を発するお仕事ですので、音読もしておいた方がいい勉強の1つ。とはいえ、この章の始めにも記したように変な癖が付いてはいけないので、技術的なことは抜きでやるのをオススメします。
学校の授業でやるような感じでも、文字を追って声に出す練習になるので、効果があります。発声という点だと、早口言葉も良い勉強になります。このときに意識したいのは滑舌良く発音すること。
早くて聞き取れないものよりも、多少速度が遅くてもしっかりと一語一語発するようにしましょう。
必要な勉強④イントネーション
先ほどの音読に近いものですが、正しいイントネーションを勉強しておくのも良いです。漢字は読めないのを自覚できますが、イントネーションというのは自分が間違っているか気づきにくいもの。そこで参考にしたいのが、ニュースのアナウンサーです。
アナウンサーは正しい日本語で話すプロですから、日頃からニュースなどでアナウンサーの話し方を聞くことで、自然と正しいイントネーションが覚えられます。
ちなみに、プロの声優さんはアクセント辞典というのを持っているくらい、イントネーションに気を使っています。
必要な勉強⑤人間観察
声優で演じるのは大半が人間ですから、人間観察は演じる上で非常に役に立ちます。演じる役に近いリアルな人を知っているかどうかで、演技の厚みに差が出るのは想像できるのではないでしょうか。
普段から街中にいる人を観察して、自分の中にいろんな人間のパターンを蓄積しておけば、役の幅が広い声優になれます。
観察する際は、行動やしぐさはもちろん、声が聞こえるなら話し方や声質などもチェックしたいところ。また、動作に対して、どういった心理が働いているかまで考えられると、なお良いです。そういう意味では、心理学を勉強するのもアリですね。
必要な勉強⑥腹式呼吸
腹式呼吸は声を良く出すための呼吸法。よく歌手になりたい方に勧められますが、声を仕事にする声優にとっても、身につけておきたいスキルです。
腹式と言っても、お腹に空気を入れるわけではなく、肺の下にある横隔膜の収縮により、お腹が出たり引っ込んだりするため、腹式呼吸という名前がついています。
実際のやり方は、最初にゆっくり鼻から息を吸い込みます。このとき、おへその下に空気を貯めるイメージでお腹を膨らませてください。そしたら、お腹を凹ませながら、吸ったときの倍くらいの時間をかけて口から息を吐き出します。
5~10分、毎日コツコツとやるのが大事です。上手くできないという方は、仰向けに寝てやるとやりやすいので試してみてください。
必要な勉強⑦運動
声優の仕事は、作品によっては1日収録になるなど、とても体力がいるものです。また、安定した声量で声を出し続けるには、腹筋や背筋、肺活量も必要になってきます。ということで、「体力づくり」や「筋力トレーニング」も、声優を目指すならやっておいた方が良いです。
ランニングや腹筋などを日課にするのもアリですが、高校生なら運動系の部活に入るのがオススメ。あるいは、もっと直接的に演劇部もいいですね。部活動は運動もできますし、コミュニケーション能力の向上、競技によっては大きな声を出す練習にもなります。
声優の勉強ならオープンキャンパスもオススメ
高校生でもできる声優の勉強をご紹介しました。独学でいろいろと勉強するのもいいですが、声優専門学校のオープンキャンパスや声優養成所の体験入所もオススメ。無料で先生や先輩から専門的な話を聞くことができます。
また、学校や養成所によってはアフレコ体験をさせてもらえることも。プロの現場と同じ設備でアフレコ体験できるところが多く、声優を目指している方にとっては、貴重な経験になること間違いなしです。そんなアフレコ体験ができる学校を3つご紹介しますね。
アフレコ体験ができる学校①アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院では、学科説明と一緒にアフレコ体験ができる体験説明会というのを行っています。特徴的なのは柿原徹也さんや河本啓佑さんなど、アミューズメントメディア総合学院の卒業生を中心とした、プロの声優さんをゲストに招いている点。
プロの声優さんから話が聞けるだけでなく、一緒にアフレコできるなんて場合もあります。1ヶ月に複数回開催されていますので、公式サイトの声優学科ページにある体験説明会をチェックしてみてください。
体験説明会は、予約制で参加人数に限りがあります。憧れている声優さんがゲストに招かれてるのを見つけたら、早めに参加申込みをしましょう。
アフレコ体験ができる学校②総合学園ヒューマンアカデミーパフォーミングアーツカレッジ
総合学園ヒューマンアカデミーパフォーミングアーツカレッジは、『怪物事変』や『BNA ビー・エヌ・エー』など、実際に放送されているアニメでアフレコ体験できます。対象の作品とのコラボ企画というケース場合もあり、規模が大きな総合学園ヒューマンアカデミーならではですね。
アフレコ体験以外にも、オープンキャンパスや説明会に授業体験など、いろんなものが開催されているので、気になる方は公式サイトを確認してみてください。説明会や相談会はオンラインでも実施されています。
アフレコ体験ができる学校③専門学校東京アナウンス学院
専門学校東京アナウンス学院では、体験入学という形でアフレコ体験ができます。体験入学ではアフレコ体験以外にも、声優ヴォーカルレッスンと発声発音実習があり、3つの中から1つを選ぶようになっています。
日によって実施されるレッスンが異なるので、公式サイトをチェックして希望のレッスンがある日を申込みをしましょう。
声優の勉強は早いうちから始めたほうが良い
声優になる前に必要な勉強についてお伝えしてきました。声優専門学校や声優養成所に入る前から、何かしら勉強をしてれば、他の人より有利になるのは間違いありません。最初から、全てに手をつけるのは大変ですので、やれそうなことから少しずつ習慣にしてみてください。
また、声優専門学校などのアフレコ体験や体験入学は、多くの経験値を得られますので、公式サイトで気になるものを見つけたら申込みをしてみましょう。
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