【過去最大の爆死?】2019年春アニメ円盤の売上ランキングTOP10
出典:Amazon
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2019年春アニメが一通り終了し、円盤も続々とリリースされていっています。2019年春アニメの円盤の売れ行きはというと、あまり良くありませんでした。この記事では、円盤が売れなくなってきている理由、2019年春アニメの円盤売り上げランキングをご紹介します。

2019年春アニメは人気作品の続編が多かった

2019年春アニメは『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON』や『文豪ストレイドッグス3期』など、人気作品の続編が多く放送されました。また、『フルーツバスケット』は過去にアニメ化されたものをリメイクするということで、原作漫画の根強い人気もあり、注目が集まりました。

アニメの種類で着目すると、先ほどの『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON』や『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』『異世界かるてっと』に「ふたばにめ!」枠など、30分に満たないショートアニメが多かったように思えます。また、学生ものが比較的多かったように思います。

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2019年春アニメ円盤は売れないといわれる近年の中でも特に不作

近年、アニメの円盤が売れなくなってきているといわれていますが、その中でも2019年春アニメは不作といえるでしょう。2019年春は10,000枚を超える作品はなく、前期にあたる2019年冬と比べても大きく減少しており、不作といわれた2018年春と比べても売り上げが落ちています。

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円盤が売れなかった理由①動画配信サービスの普及

2019年の春アニメの円盤が売れなかった理由の1つ目は、NetflixやHulu、U-NEXTなど定額の動画配信サービスが普及したことです。動画配信サービスは月額を支払うことで対象の動画をいつでも見放題になるサービスです。このサービスによって、円盤を買わなくとも見たいときに、アニメを見ることができるようになりました。

また、放送と同時など配信も早く、円盤の発売よりも早く見ることができます。画質も通信インフラが整備されてきたことから、HD、4K画質と円盤とそん色ない画質で見ることができるようになりました。

円盤が売れなかった理由②ハードディスクレコーダーの普及

2019年の春アニメの円盤が売れなかった理由の2つ目は、ハードディスクレコーダーが普及したことです。テレビで放送されたアニメをハードディスクレコーダーで録画することで、円盤が不要になってきたと考えられます。

録画したものを編集し、CMをカットしてしまえば、まんま円盤と同じ映像を楽しむことができます。これに関してはテレビがデジタル放送になり、4K、8Kと放送の画質が向上したことも大きいでしょう。

円盤が売れなかった理由③お金の使い道がソーシャルゲームへ

2019年の春アニメの円盤が売れなかった理由の3つ目は、お金の使い道が多様化したことです。円盤以外にも娯楽が増え、使い道が分散しました。中でもスマートフォンを中心とした、ソーシャルゲームへの課金は年々増えており、今まで円盤に使っていたものが流れたのではないかと考えます。

ソーシャルゲームに関してはお金の使い道だけでなく、時間の使い方も変えたのではないかと思います。ソーシャルゲームのイベントでは、上位の成績を収めるため、かなりの時間をゲームに費やします。円盤を見るなどの娯楽に当ててた時間をソーシャルゲームに使うようになったと予想します。

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2019年春アニメ円盤売り上げ第1位:KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-

それでは、2019年春アニメの円盤ランキングを発表していきます。2019年春アニメ円盤売り上げランキング第1位は、『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』です。売り上げ枚数は7,190枚です。

『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』はタツノコプロ制作のアニメで、プリティーリズムシリーズの派生作品『KING OF PRISM』シリーズの3作目です。プリズムスタァ候補生たちを主役に、鮮やかなプリズムショーの世界に熱いバトルを融合させた新たなストーリーを描いています。

タツノコプロが手がけたライブシーンは、3DCGをフルに使ってキャラクターのなめらなかな動きを実現し、迫力のあるものに仕上がっていて、見ごたえがあります。円盤の初回封入特典にはイベント優先抽選申込券シリアルがあり、これが売り上げを伸ばした大きな要因となったと考えます。シリーズ通して多くのファンがいるからこその売り上げ効果だと思います。

とはいえ、1位でさえ10000万枚に届かずですから、春アニメ円盤の爆死具合がよくわかりますよね。

2019年春アニメ円盤売り上げ第2位:アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第2位は『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON』です。売り上げ枚数は6,527枚です。『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON』は同名のソーシャルゲームを元にした漫画を原作にしたアニメ。『アイドルマスター シンデレラガールズ』に登場するアイドルたちの日常をコミカルに描いています。過去にもアニメ化されており、このCLIMAX SEASONは第4期目にあたります。

大人気ゲーム『アイドルマスター』シリーズのひとつである、『シンデレラガールズ』も高い人気を持っています。その人気と初回封入特典の「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR 千葉公演」の先行抽選予約申込用シリアルナンバーが売り上げに繋がったのだと思います。

2019年春アニメ円盤売り上げ第3位:さらざんまい

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第3位は『さらざんまい』です。売り上げ枚数は4,676枚です。『さらざんまい』は幾原邦彦さんが監督のオリジナルアニメ。東京の浅草を舞台に、中学2年生の「矢逆一稀」「久慈悠」「陣内燕太」の3人は、突如現れたカッパのような生き物ケッピに出会います。ケッピをカエルと間違えたことで怒りを買ってしまい、強引に尻子玉を抜かれてカッパに変身させられてしまいます。3人は元の姿に戻るため、カッパゾンビの尻子玉を探します。

『さらざんまい』の一番の魅力は監督の幾原邦彦さん。過去にも『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』を手がけています。「つながり」をテーマに本作でもユニークな展開を見せ、ファンの期待に応えました。また、放送時には放送にあわせてTwitterのアカウントが連動した動きを見せるなども注目を集めました。

2019年春アニメ円盤売り上げ第4位:文豪ストレイドッグス3期

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第4位は『文豪ストレイドッグス3期』です。売り上げ枚数は4,345枚です。『文豪ストレイドッグス3期』は朝霧カフカさん原作、春河35さん作画の漫画を原作にしたアニメ。タイトルの通り第3期目に当たります。「中島敦」「太宰治」「芥川龍之介」など実在した文豪をキャラクター化し、それぞれの文豪にちなむ作品の名を冠した異能力を用いて戦うアクション作品。第3期では死の家の鼠頭目「フョードル・ドストエフスキー」との戦いを描いています。

『文豪ストレイドッグス』の見どころはなんと言っても、実在した文豪と異能力。史実をベースに作られたキャラクターたちは、一癖も二癖もありみな個性的です。異能力は作品名を冠しているものが多く、それぞれの作風などにあったものになっています。

この異能力を使ったバトルがカッコよく、見る人を引き込みます。円盤の初回生産特典に、春河35さん描き下ろしおまけ漫画があり、売り上げに貢献をしたのではないでしょうか。

2019年春アニメ円盤売り上げ第5位:フルーツバスケット

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第5位は『フルーツバスケット』です。売り上げ枚数は2,570枚です。『フルーツバスケット』は高屋奈月さんの漫画を原作にしたアニメ。2001年にもアニメ化されていましたが、スタッフ、キャストを一新し、物語も最後までアニメ化する新しいプロジェクトとして始動しました。

『フルーツバスケット』は原作コミックの全世界累計発行部数が3000万部という大ヒット作品。連載終了から10年以上経った今も、根強い人気を誇っています。そんな『フルーツバスケット』が物語の最後までアニメ化をするということで、ファンからの期待はとても大きかったことは間違いないです。

そして、それに応えるクオリティの作品になったことが円盤の売り上げにも繋がったのでしょう。また、封入特典に高屋奈月さんの描き下ろしオリジナルマンガがあったのも大きかったと思います。10年以上の時を経て、原作者である高屋奈月さんの描き下ろし漫画が読めるなんて、ファンには夢のようなことだと思います。

2019年春アニメ円盤売り上げ第6位:ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第6位は『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』です。売り上げ枚数は2,090枚です。『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』は『ストライクウィッチーズ』のスピンオフ作品。大筋の設定は原典である『ストライクウィッチーズ』に準じますが、キャラクターの性格付けは本作独自のものとなっています。敵であるネウロイが襲来する気配がなく、501部隊のウィッチたちが過ごす「待機」という名の日常風景をコミカルに描いています。

『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』の魅力はシリアスな原典とは異なり、ギャグに全振りをしたコミカルな日常にあります。円盤の初回生産特典には「ワールドウィッチーズミュージックフェスタ2019 Premium Live Band Special」イベント優先申込券があり、これも売り上げを後押ししたと思います。

2019年春アニメ円盤売り上げ第7位:異世界かるてっと

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第7位は『異世界かるてっと』です。売り上げ枚数は1,559枚です。『異世界かるてっと』はKADOKAWAのライトノベル『幼女戦記』『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』の4作品の登場人物が、一堂に会するクロスオーバー作品。

キャラクターはぷちキャラ化して描かれています。それぞれの異世界にふと出現した「ボタン付きスイッチ」。このボタンを押してしまったことで、学校と思しきグラウンドへと飛ばされてしまいます。4つの異世界のキャラクターたちは、「ルーデルドルフ」から授業の時間だと言われ、学園生活を送ることになります。

『異世界かるてっと』の魅力は人気の異世界転生系の作品4つがクロスオーバーしているところ。各作品の主要キャラクターが登場するので、声優が豪華なのも特徴です。どの作品も多くのファンがいるため、ある程度の売り上げにはなりましたが、各作品の人気を考えると、売り上げが少し弱かったように感じます。

2019年春アニメ円盤売り上げ第8位:ぼくたちは勉強ができない

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第8位は『ぼくたちは勉強ができない』です。売り上げ枚数は1,241枚です。『ぼくたちは勉強ができない』は筒井大志さんの漫画が原作のアニメ。一ノ瀬学園に通う高校3年生の「唯我成幸」は、大学進学にかかる全ての費用を学校側が負担する特別VIP推薦を条件つきで許可されます。

その条件とは「緒方理珠」と「古橋文乃」の教育係となり、二人の志望する大学へ合格させること。二人はそれぞれが得意とする科目とは真逆の系統の大学を希望していました。教育係として二人を合格させるため奮闘する姿を描きます。

『ぼくたちは勉強ができない』はそれぞれ秀でた面が異なるヒロインが魅力的です。才女であったり、スポーツが得意であったり、キャラがしっかり立っています。原作も人気のある本作ですが、円盤の売り上げは1,000枚強とあまり振るわず。上位の作品と比べるとイベント参加権などの特典がなく、引きが弱い印象を受けました。

2019年春アニメ円盤売り上げ第9位:この音とまれ

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第9位は『この音とまれ』です。売り上げ枚数は1,063枚です。

『この音とまれ』はアミューさんの漫画が原作のアニメ。神奈川県立時瀬高校に進学した「久遠愛」は箏曲部へ入部希望します。かつては札付きの不良少年だったことから周囲から誤解を受けやすく、入部の際もなかなか信用してもらえませでした。紆余曲折の末、入部が認められ、部員も増えていき、箏曲部として活動していきます。

『この音とまれ』は箏をテーマとしているのが一番の特徴でしょう。演奏シーンで音を聴くことができるのはアニメならではです。終盤にかけて、各学校の演奏シーンは学校ごとに特徴があり、よくできていたと思います。

ただ少しマニアックな作品であっただけに、円盤の売上枚数を伸ばすことができませんでした。

2019年春アニメ円盤売り上げ第10位:ダイヤのA actⅡ

2019年春アニメ円盤売り上げランキング第10位は『ダイヤのA actⅡ』です。売り上げ枚数は444枚です。『ダイヤのA actⅡ』は寺嶋裕二さんの漫画が原作のアニメ。「沢村栄純」を主人公に野球名門校の青道高校で甲子園出場を目指して奮闘し、エースピッチャーを目指し成長していく物語。『ダイヤのA actⅡ』は第2部にあたり、春の選抜に挑むところから始まり、新入生が入部するなど、沢村たちの2年目の姿が描かれます。

『ダイヤのA actⅡ』は高校野球ものとしては珍しく名門高校を舞台としていて、それゆえの激しいレギュラー争いや強豪校との熱い試合などが特徴的です。本作はアニメ第3期にあたります。第1期は初動は1,210枚でしたが、徐々に売り上げを伸ばし7巻では5,136枚もの売り上げを記録しました。

そこからは残念ながら減少を続け、本作は過去最低の初動となってしまいました。シリーズものが売れ続けるというのは本当に難しいものですね。

2019年春アニメ円盤売り上げ第11位以下

2019年春アニメ円盤の売り上げ第11位以下を箇条書きでご紹介します。

第11位 RobiHachi 331枚

第12位 なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA- 253枚

第13位 超可動ガール1/6 182枚

第14位 消滅都市 151枚

『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』『消滅都市』といったソーシャルゲーム原作のアニメですが、売り上げは芳しくありませんでした。ゲームアイテムなどゲームで使用できるような特典がなかったのは、大きな敗因になったと思います。

11位の『RobiHachi』が331枚ですが、2019年冬では『ブギーポップは笑わない』が15位で414枚であり、2019年春の売り上げが低いのがわかります。

2019年春アニメ円盤は過去最低といっても過言ではない

ここまで2019年春アニメの円盤の売り上げランキングを発表してきました。円盤が売れないといわれている近年でも、最低を記録したのではないかと思えるほど、売り上げが低い期となりました。上位を見ると作品自体の人気はもちろんのこと、イベント優先券など特典が重要であるように見えます。趣向を凝らし、2019年夏はもっと売り上げが伸びることを期待します。

以上、Find Anime編集部からのお届けでした。

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