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2019年冬アニメの放送が一通り終わりましたが、みなさんの推しの作品はありましたか?今回は2019年冬アニメを、アニメ円盤の売り上げに着目してランキング形式でご紹介します!自分の気に入った作品が実際にどれくらい売れているのか、数字を知ると発見があって面白いですよ。また今期のアニメ円盤の売り上げがこれまでと比べてどうだったのか?またアニメのトレンドに変化が起きているのでは?といったことについても解説します!

2019年冬アニメは、これまでとトレンドが変わってきている?

2019年冬アニメ全体を見ると、異世界を舞台とするものや人間以外が登場する作品目立ちます。『マナリアフレンズ』はゲームの設定を活かした美しい背景が魅力でしたし、『ケムリクサ』は独特で少し不気味な世界が描かれていました。

また妖怪が登場する『不機嫌なモノノケ庵 續』はもちろん、今話題のバーチャルYouTuberを用いた『バーチャルさんはみている』など、普通の人間とは違うキャラクターを描いた作品もあります。

一方今回ランクインした中で、いわゆる学園ものは『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のみですし、日常系アニメは『えんどろ~!』のみとなりました。

またトップ10にランクインしたアニメのなかにライトノベル原作のものが一つもないのは意外ですね。全体で見てもスマートフォンゲームが元になったアニメが目立ち、ライトノベルものや「まんがタイムきららモノ」といった作品は目につきません。

たまたま2019年冬アニメがそうなっただけかもしれませんが、ひょっとするとトレンドに変化が起きているのかもしれませんね。

2019年冬アニメ円盤はあまり数字が伸びていない!?

2019年冬アニメ円盤の売り上げを見ると、いまいち数字が伸びていない印象を受けます。昨年の2018年冬アニメでは、『アイドリッシュセブン』が3万枚越えを果たし、『ゆるキャン△』や続『刀剣乱舞-花丸-』など1万枚を超える作品も複数ありました。

一方2019年冬アニメでは上位2作品が1万枚を超えたのみで、全体的に少なめの売り上げとなっています。『ゾンビランドサガ』が大ヒットを飛ばした前クール・2018年秋アニメと比較しても、今期の売り上げは全体的に少ない印象を受けます。

ビッグタイトルに恵まれなかったことも考えられますが、今期の円盤売り上げが伸びなかった理由をもう少し掘り下げて考察していきます!

円盤が売れなかった理由①もはやアニメ円盤は必要とされていない?

円盤が売れなかった一つ目の理由ですが、アニメの視聴形態の変化が大きいと思われます。最近は定額制の動画配信サイトで映像作品を楽しむことが多くなりました。

地上波の放送とのタイムラグも短くなり、またシリーズものの場合は放送開始にあわせて前作の配信が行われることも多く、以前にも増して動画配信サイトは便利になってきています。

ラインナップも充実し、画質も良くなってきているので、これで十分だと感じる人が増えてきているのではないでしょうか。なので「アニメを観る」という目的で円盤を購入するのではなく、特典を目当てに購入する場合が増えてきているのではないかと思われます。

実際、2019年冬アニメ円盤売り上げ第1位に輝いた『マナリアフレンズ』はゲームで使えるアイテムを特典につけていますね。

円盤が売れなかった理由②ソシャゲ課金にお金を使っている?

二つ目の理由として考えられるのは、これまで円盤を購入していたアニメファンがほかのことにお金を使っている可能性です。

『アイドルマスター』や『ラブライブ!』など、アニメファンからも強い人気を集めるスマートフォンゲームが登場し、彼らの時間やお金がそちらに向けられるようになってきました。アニメ自体は動画配信サイトで視聴し、ゲームに課金してレアアイテムを手に入れる、というのは確かに理にかなっていますよね。

またこのトレンドにあわせてアニメ制作側のマネタイズ方法も変化しているようで、ゲームの広告としてアニメを放送しているような作品も出てきました。

一方こうしたトレンドをうまく利用し、ゲーム内で使えるアイテムを特典につけた『マナリアフレンズ』は円盤の売り上げを大きく伸ばしています!

円盤が売れなかった理由③アニメの本数が多すぎる?

三つ目の理由ですが、放送されているアニメの本数が多すぎることが考えられます。2010年には年間135本だった新作アニメの数が、2016年にはなんと266本にまで増加しているのです!

2019冬アニメだけでも約40本が新たに放送されており、アニメファンの母数が増えない限り円盤の売り上げがバラけてしまうのは当然とも言えます。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第1位:マナリアフレンズ

それでは今期のアニメ円盤売り上げランキングのご紹介に入ります!まず2019年冬アニメ円盤売り上げ第1位に輝いたのは、『マナリアフレンズ』です!

なんと現時点で16,887枚を売り上げており、2019年冬アニメ全体では売り上げが下がっているのにもかかわらず、『マナリアフレンズ』はかなりの枚数が売れています。『マナリアフレンズ』は、Cygamesのスマートフォン向けゲーム『神撃のバハムート』から派生した作品です。

ゲーム内のイベント「マリアナ魔法学院」をアニメ化したもので、マリアナ王国の姫・アンと魔竜族の姫・グレアの日常にスポットを当てたショートアニメです。ゲームの世界観を活かした作画や背景が素晴らしく、アニメとしてしっかり観せてくれたのが非常に良いポイントでした。

原作のゲームを開発・運営しているCygamesは、2018年秋アニメで売り上げ第1位となった『ゾンビランドサガ 』や、おなじみ『アイドルマスター シリーズ』の制作にもかかわっいて、ヒット作を連発しています。

今回の『マナリアフレンズ』の売り上げが快調だった理由は、作品の人気や面白さはもちろんですが、円盤特典に「グランブルーファンタジー」のアイテム入手のシリアルコードを付けたことが大きいと考えられます。

アニメファンだけでなくゲームのユーザーも巻き込んで売り上げを伸ばせるのは、ゲーム会社ならではの戦略だといえるでしょう。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第2位:ケムリクサ

2019年冬アニメ円盤売り上げ第2位は、10,565枚を売り上げた『ケムリクサ』です!もともとは2010年に動画配信サイト上で公開されたオリジナルアニメなのですが、再制作されたテレビアニメ版が今回放送されました。

少女たちが赤い霧に包まれた世界で「虫」と呼ばれる敵と戦うアクション作品で、「ケムリクサ」というのは煙草のような形をした少女たちの武器のことを指します。

監督を務めるのが『けものフレンズ』第1期で有名なたつき氏で、相変わらずのユニークな演出が非常に面白かったですね。独特の世界観やシリアスなストーリーが面白く、良質なSF作品として楽しませてくれました。

この作品が売り上げを伸ばした理由として、たつき監督が『けものフレンズ』第2期の制作から外される騒動があったことをうけて、監督のファンがこの作品を応援していた点は無視できません。

また多くのアニメ円盤が1巻につき2話収録のなか、『ケムリクサ』は4話収録と少しお得感がある点も売り上げにつながったのかもしれませんね。

実は発売初週はあまり伸びていなかったのですが、2週目で一気に売り上げを伸ばしました。なのでこれからまだ伸びていく可能性があります!

2019年冬アニメ円盤売り上げ第3位:五等分の花嫁

2019年冬アニメ円盤売り上げ第3位は『五等分の花嫁』です。春場ねぎの漫画を原作とするアニメで、7,370枚を売り上げています!

主人公の男子高校生が、五つ子の女子高生の家庭教師を務めるというラブコメでした。個性豊かな五つ子たちはとても可愛く、また結婚式を控えた主人公による回想という少し変わった視点で描かれていたのも面白かったですね!

花澤香菜さんや竹達彩奈さんといった豪華声優陣をラインナップしたことも、円盤の売り上げにつながったのではないでしょうか。またアニメの放送にあわせて、原作の漫画が売り上げを大きく伸ばした点も見逃せません。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第4位:B-PROJECT~絶頂*エモーション~

2019年冬アニメ円盤売り上げ第4位は、6,400枚を売り上げた『B-PROJECT~絶頂*エモーション~』です!『B-PROJECT』は2015年に開始したアイドルプロジェクトで、今作はアニメシリーズの第2期となります。

大手レコード会社でA&Rとして働く主人公の女子・澄空つばさは、担当する男性アイドルユニットのジャパンドームライブを成功させました。そして第2期では後輩ユニットである「KiLLER KiNG」を仲間に加え、次のステージを目指すことになります。

作中ではイケメンのアイドルたちが甘い言葉をふりまき、多くの女性ファンたちを虜にしました!やはりこういったコアなファンを獲得できる作品は安定してアニメ円盤の売り上げを伸ばすことができますね。

またT.M.Revolutionの西川貴教がプロデュース、『STEINS;GATE』などを手がけた志倉千代丸が企画・原案という豪華な制作陣が話題になったことも理由の一つだと思います。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第5位:かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

2019年冬アニメ円盤売り上げ第5位は、4,875枚を売り上げた『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』です!赤坂アカの漫画を原作とするアニメで、将来を期待されたエリートが集う名門校を舞台とします。

四宮かぐやと白銀御行はお互いに惹かれ合っているのですが、プライドの高さゆえに「如何に相手に告白させるか」ばかり考えてしまいます。2人のあいだで繰り広げられる「恋愛頭脳戦」を描いた、青春ラブコメ作品ですね!

2019年9月に橋本環奈主演による実写化も決定しており、これからまた話題になることと思われます!

2019年冬アニメ円盤売り上げ第6位:私に天使が舞い降りた!

2019年冬アニメ円盤売り上げ第6位は、3,287枚を売り上げた『私に天使が舞い降りた!』です!椋木ななつの漫画を原作とするアニメで、「わたてん」の略称で親しまれています。

主人公の女子大生・みやこが小学5年生の少女・白咲花に恋する百合作品で、不器用なみやこが花と仲良くなろうと奮闘する様を描いたコメディでした!最初は花に警戒心を抱かれていましたが、物語が進むにつれて徐々に心を開いていくのがよかったですね。

百合ものという視聴者を選ぶジャンルなので円盤の売り上げは伸びにくかったと思いますが、コミカルで可愛らしいキャラ絵や演出、主人公のキャストが今注目の上田麗奈さんということもあって、今期のなかでは健闘したのではないでしょうか。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第7位:モブサイコ100 Ⅱ

2019年冬アニメ円盤売り上げ第7位は、1,653枚を売り上げた『モブサイコ100 Ⅱ』です!ONEによる漫画を原作とするアニメの第2期で、「モブ」とは存在感が薄い主人公のあだなを指します。

そんな影の薄い主人公ですが実は強力な超能力の持ち主で、「肉体改造部」に入部したことをきっかけに様々な事件に巻き込まれていきます。第1期BDの初動売り上げが3,640枚だったのと比べると、あまり振るわなかったのかなという印象ですね。

ただこの作品は多くの動画配信サイトで視聴することができるので、円盤購入ではなくそちらにながれた可能性はあります。やはり今はゲームとのコラボ特典などがないと、なかなか円盤の売り上げが伸びなくなっているのでしょうか。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第8位:不機嫌なモノノケ庵 續

2019年冬アニメ円盤売り上げ第8位は、1,612枚を売り上げた『不機嫌なモノノケ庵 續』です!ワザワキリの漫画を原作とするアニメの第2期で、妖怪の存在を信じていなかった高校生の主人公が、あるきっかけから妖怪との交流を深めていくようになる、という物語です。

キャストも豪華だっただけにもう少し伸びるかな?と思ったのですが、やはりこちらも円盤特典の力が弱かったことが、いまいち振るわなかった理由かもしれません。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第9位:バーチャルさんはみている

2019年冬アニメ円盤売り上げ第9位は、1,570枚を売り上げた『バーチャルさんはみている』です!ニコニコ動画を運営するドワンゴが製作した、登場人物がバーチャルYouTuberという流行に乗った作品でした。

一般的なアニメのようにストーリーがあるのではなく、VTuberによる短いコントのようなシーンを集めたオムニバス形式で放送されました。VTuberは注目を浴びていますし、『ポプテピピック』が大ヒットしたこともあって、コントを集めたようなアニメも受容されるようになってきたと思います。

ただ今回のような作品が果たしてアニメとして放送される意味がどこまであったのか、という疑問の声が上がっているもの事実です。またニコニコ動画のドワンゴが、YouTubeの文化であるVTuberを用いてアニメを製作するというのも少し違和感がありました。

それでもランクインを果たしたのは、BDの価格が3,800円(税抜き)とアニメ円盤にしては安価だったことが大きいのではないでしょうか。

非常に実験的な作品だったと思うので、今後VTuberが出演するどんなアニメ作品が出てくるか楽しみではあります!

2019年冬アニメ円盤売り上げ第10位:えんどろ~!

2019年冬アニメ円盤売り上げ第10位は、1,335枚を売り上げた『えんどろ~!』です!『ゆるゆり』の原作者・なもりがキャラクター原案を担当したオリジナルアニメで、主人公を中心とする勇者パーティーの冒険と日常を描いたファンタジー作品です。

いつまでたっても魔王を倒す様子がないゆるい勇者たちが、とても可愛かったですね。『えんどろ~!』は、今回ランクインした作品の中で唯一の萌え系アニメとなりました。

公式も「ありそでなかった」と言っているように、勇者パーティーの日常ものという設定は新鮮で、キャラデザも非常に良いので楽しみにしていた人も多かったのではないでしょうか。

2019年冬アニメ円盤売り上げ第11位以下

2019年冬アニメ円盤の売り上げ第11位以下を箇条書きで紹介します!

第11位 約束のネバーランド 1,217枚

第12位 ガーリー・エアフォース 608枚

第13位 同居人はひざ、時々、頭のうえ。 530枚

第14位 上野さんは不器用 527枚

第15位 ブギーポップは笑わない 414枚

第16位 W’z《ウィズ》156枚

ここにきてようやく『ガーリー・エアフォース』や『ブギーポップは笑わない』といったライトノベル作品が出ましたが、3桁台とあまり数字は伸びていません。また『W’z《ウィズ》』は前作にあたるの『ハンドシェイカー』を下回る売り上げとなり、少し残念でしたね。

2018年秋アニメでは、同じく第16位の『ひもてはうす』が1,384枚を売り上げていたので、いかに今期のアニメ円盤が伸びていないかが分かる結果となってしまいました。

2019年冬アニメ円盤はもう少し頑張って欲しかった!

2019年冬アニメ円盤の売り上げランキングを紹介しました。全体的に数字は伸びませんでしたが、内容的には面白い作品もあったのでもう少し売り上げがあってもよかったかな?という印象です。

やはりアニメファンの視聴の仕方が変わってきて、円盤を売るには豪華な特典をつけないといけないのかもしれませんね。今期はアニメのトレンドの変化が読み取れる、面白いクールだったと思います!

以上、Find Anime編集部からのお届けでした。

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