
小西寛子さんは恐らく、筆者と同じ世代ならばその声を聞いた事が無いという方はきっといないのではないかと思います。アニメには1995年から声優として参加しており、現在では声優に留まらない範囲で活動をしております。ただ、そうした活動に至るまでの過程は、あまり平穏と言えるものではなかったようです。そこで今回は、声優・小西寛子さんの代表作、そしてニュースでも取り上げられたトラブルについて紹介していきます。
この記事の目次
声優・小西寛子のプロフィールを紹介
山の中は、時たま松の木の枝から雪が落ちただけでホワイトアウトになる。焦って息を吸うと雪を気管に吸い込んでしまい危険。山は気圧も低いから慌てるだけでかなり息も荒くなる。どさっときたら、鼻と口を覆って我慢我慢。雪崩に巻き込まれた時も口の周りを手で押さえて空洞をつくるようにしないとね pic.twitter.com/8DY7jMsjze
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年2月9日
■基本情報
名前 | 小西寛子 |
生年月日 | 1975年10月26日(43歳) |
出身地 | 埼玉県 |
所属事務所 | アーツビジョン他(現:Office Squirrel) |
小西寛子さんは、現在43歳。デビューは1995年の事なので、およそ23年間芸能界で活動されているベテランです。同世代、同時期デビューの声優さんには桑島法子さんがいらっしゃいますが、桑島法子さんよりも早い時期から、より子供向けのアニメで活躍されていたようです。
愛称は「かんこ」とされています。名前を音読みした、シンプルな愛称ですね。
声優としては、1994年にドラマCD『人間倶楽部』にてデビューしています。それから1999年までにかけて、様々な作品でレギュラー級の役を演じております。とはいえ、21世紀に入ってからはほぼ声優としての活動は行っていないようです。
この状況に至った理由については、昨年その一端が明かされることとなりました。
声優になったきっかけ
小西寛子さんは、幼少期から母に連れられて舞台鑑賞を行っており、演劇への関心を深めていたようです。
しかし、1984年に封切られた『風の谷のナウシカ』を見たことをきっかけとして声優業を知り、声優を志す事となりました。
そのまま高校生の時に勝田声優学院、日本ナレーション演技研究所で演技を学び、1994年にデビューを果たしたようです。
上に挙げた桑島法子さんも『風の谷のナウシカ』が声優を目指すきっかけであったと述べているので、この作品はこの世代の声優さんにとって特別な意味を持つ作品なのかもしれませんね。
小西寛子の代表アニメ作品を紹介
Merry Christmas Mr.President! pic.twitter.com/lWSYpXlLHj
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2018年12月25日
小西寛子さんの基本的な情報について見てきましたが、出演されたアニメについても見てみましょう。
主に活躍した期間はおよそ5年と短いものですが、そのわずかな期間に数々の有名作品に出演しておられます。この時代にアニメに触れていたならば、どれか一つは見たことがあるのではないでしょうか。
『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』のぽぷり、『デジモンアドベンチャー』の高石タケルなど、どちらかというと幼く舌足らずなところのある役を多く演じているようですね。以下より紹介します。
小西寛子の代表アニメ①ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー
これ5年前に描いた物ですけどふしぎ魔法ファンファンファーマシィーの町の地図です。全話の全背景を調べて保存した画像を分類して建物の位置関係を考察して……ってところから始めて完成まで4ヶ月かかりました。僕が人生で一番時間をかけて描いた絵です。20周年ということで再掲。 pic.twitter.com/ABKjiKwV52
— nezutako🐭LINEスタンプ発売中 (@nezutako) 2018年2月14日
TVアニメ『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』は、小学館の絵本雑誌『おひさま』で連載されていた、柏葉幸子原作の『ファンファン・ファーマシィー』を元にした短編アニメです。アニメは原作の前日譚のような形で描かれており、それに伴いアニメ版はオリジナルの主人公が登場しています。
それが、小西寛子さんの演じる西野かおり/ぽぷり(写真1枚目、右上のキャラ)でした。見習い魔女として人々や精霊、魔女仲間と交流しながら成長していく姿を、確かに演じておりますね。
同じく東映アニメーションが制作した『おジャ魔女どれみ』に演出などで通じる作品でもあるので、興味があればぜひ観てみてくださいね。
小西寛子の代表アニメ②デジモンアドベンチャー
G.E.M.シリーズに「高石タケル」のパートナーデジモン・パタモンの成熟期「エンジェモン」が登場!エンジェモンの包容力を感じさせる笑顔も注目ポイント☆ http://t.co/p3UfHlYZPX pic.twitter.com/m6pRJNCKhF
— プレミアムバンダイ (@p_bandai) 2015年7月31日
TVアニメ『デジモンアドベンチャー』は、『デジモンシリーズ』のTVアニメ第一作です。突如デジタルワールドと呼ばれる仮想世界に放り出された少年少女が『デジモン』と出会い、彼らや仲間と共にピンチへ立ち向かいながら成長していく物語がヒットし、現在でもシリーズ作品が作られ続けるきっかけとなりました。
小西寛子さんはレギュラーメンバーの一人、高石タケルを演じています。メンバーの中でも、弟という立ち位置や泣き虫な点などで幼さが強調され、そこからの成長が演出されるキャラクターでしたが、感情表現豊かに小西寛子さんは演じておられます。
2015年から2018年にかけて、この作品の20周年を記念したOVAも制作されています。機会があればこの原典と共に合わせてチェックしてみてくださいね。
小西寛子の代表アニメ③おじゃる丸
【おじゃる丸×22シリーズ】「おじゃる丸」第22シリーズの放送決定が告知されました♪ https://t.co/3jvagImYe1 4月3日(水)から♪ 第22シリーズも「おじゃる丸」でまったりたのしくまいりましょう♪ Eテレ♪ 毎週(水)~(金)♪ 午後6時00分~♪ #おじゃる丸 pic.twitter.com/8Vw9LUHl8c
— おじゃる丸【公式】NEP (@nep_ojarumaru) 2019年2月13日
TVアニメ『おじゃる丸』は、犬丸りん原作、ぎゃろっぷ制作、NHKで放映されたオリジナルアニメです。千年前のヘイアンチョウから現代の月光町にやってきたおじゃる丸を中心に、月光町で起きる騒動を描いた短編連作ですね。見たことのある方は少なくないでしょう。
第22シリーズまで続いているこの作品ですが、小西寛子さんは主人公のおじゃる丸役を第3シリーズまで演じておりました。第4シリーズからは西村ちえみさんが演じているのですが、この変更は非常に急なものでした。
「まったり」という合言葉と子供向け作品の割には、設定のところどころでまったりしていないブラックジョークな雰囲気があった本作でしたが、その内情も「まったり」というわけにはいかなかったようです。
演技力は確か。丁寧で堅実
上に挙げた通り、演じるキャラクターは子供向けの作品の、特に幼い、未熟な所のあるキャラクターが少なくありません。舌足らずなセリフ回しも多くなります。ですが、小西寛子さんはそうしたセリフ回しの中にも抑揚や感情をしっかり織り込んで演技している印象です。
そうした方が活躍の機会を失ってしまうのは非常に悲しい事ですが。もし機会があれば、作品を探して御覧になってみてください。
小西寛子の画像を紹介
小西寛子さんは現在、twitterなどでその活動を盛んに公開しております。その一部を見てみましょう。
アマゾネスと言われた写真ですよ。 pic.twitter.com/JvjcAMgTdS
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年2月22日
現在小西寛子さんはシンガーソングライターとしての活動を主に行っています。そのイメージスナップでしょうか。
帰国して音楽も心も丸くなってしまった頃のわたし(笑顔がある) pic.twitter.com/Tp3e8fl6fH
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年1月30日
本人のツイートによると、ロックミュージックの本場とも言えるイギリスで長い間活動していたようです。現在はどちらかというと険しい顔なのが寂しいですが……
ややご不満な顔👻 #Photo pic.twitter.com/AlNalssnIr
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年1月29日
これも音楽活動のイメージスナップでしょうね。かなり精力的に活動されているようですね。
小西寛子の歌が上手いかを検証
ここまででも何度か紹介していますが、小西寛子さんはシンガーソングライターとして活動しております。youtubeでも自らのアカウントからその歌声を披露しております。その中の一曲からその歌声を聴いてみましょう。
おじゃる丸のEDなどでその歌声を聴いた事がある、という方は特にそのギャップに驚かれるのではないでしょうか。歌詞もそうですが、抑圧されたような感情をストレートに表現する、力強い声色です。
こうした部分にも、かつて体験した出来事や経験が関わっているのかもしれませんね。
小西寛子の通っていた高校や大学はどこ?
70年代風に画像を加工してみた。リアルには経験も記憶も無い時代です。 pic.twitter.com/Smtj4Ya90K
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2018年11月3日
小西寛子さんは、出身高校については明らかとしていないようです。おそらくは地元の高校なのだろうと思われますが……。しかし大学については、相模女子大の短期大学部を卒業した後、中央大学の法学部に編入、卒業している事が明らかになっています。
法学部において得た知識は、現在での活動や、かの騒動において活きている節が窺えますね。後ほど改めて見ていきましょう。
小西寛子に彼氏はいるのか
頑張れ日本の産業、頑張れスバル。#subaru #BRZ pic.twitter.com/9ZDT3VklWc
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2018年11月1日
小西寛子さんの家族構成について。この点について興味をお持ちの方には肩透かしな思いをさせてしまうかもしれませんが、各方面を調べてもこれにまつわる情報は確認できませんでした。
現在の活動の様子を見るにつけても、小西寛子さんはかなり独立した女性という印象です。現代における結婚やその後の生活という在り方は望まなかったのかもしれませんね。
小西寛子について、気になる噂やエピソードを調査
小西寛子さんの噂やエピソードについて調査してまいりました。と言っても、既に何を取り上げようとしているかはおおよそ見当がついている方が多いかもしれませんね。今は下火となってしまった印象ですが、ここで振り返ってみましょう。
小西寛子はNHKと揉めたことがあった
この案件については、地上波の番組においても一時期盛んに取り上げられる事になりました。おじゃる丸といえば、20年ほども続くNHKの看板アニメの一つ。そのアニメの制作現場で起きていた一件となれば、その話題性も大きく高まります。
①収録と言われおじゃる丸の声を録ったが本編用ではなく「おじゃる丸人形とか音声商品の声に流用して販売」していた。私も知らされていなかったので「これはなんですか?」と事務所を通じて質問。そしたら生意気だ!黙って言うとおりにしないとアニメ業界で仕事できなくしてやる(松本P音声ママ) https://t.co/r8XStwd5FH
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2018年6月1日
②その後収録の話が来なくなった。おじゃる丸スタッフは皆隠蔽している。しかし、18年経ってNHK関連でまた同じ様な事件が事務所関係者に起こったので、今度はしっかり音声や証拠、電話やメール、振り込み指示など押さえ(NHK経営企画に書面を出した)←今ここ出方を待っている https://t.co/r8XStwd5FH
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2018年6月1日
おとなしく謝罪とか待っているが、もうそうろそ限度も過ぎるので無視すれば当然に全部公開する。私は怖いものがないので隠していた「責任者の誰が責任をとって首になろうがお構いなし。」受信料で成り立っているので、公益性もあるから我が国の国益には必要な内容だよ。
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2018年6月1日
以上は有名な告発のツイートです。様々なブログやニュースサイトでも引用紹介されていますが、ここでも改めて紹介しました。
アニメの収録と偽って関連商品のボイスを収録させられたことを抗議したところ、NHKのプロデューサーから「業界から干す」といった暴言を受け、さらには実際におじゃる丸役を降板させられたという事のようです。
そして告発のきっかけは最近似たような事件が発生したから、との事。小西寛子さんのこの告発については、至る所で様々な憶測を生む事になりました。その中には小西寛子さん、あるいはNHKに対する激しい論調、言ってしまえば中傷めいた記述も行われ、その一部は小西寛子さんにより名誉棄損として告訴されるような事態にも至ったようです。
この件をNHKは認めておらず、また各社による取材も継続されなかった事から、現在も事の真相が明確になったとはいえません。その為、ここでは事件の真相に関する断定を差し控えます。どうしても気になる、という方はご自身で調査してみてください。ただ、どれもその記事の筆者の憶測が主となっている事はお忘れなく。
ただこれをきっかけに実力のある声優さんが一線を引く事になったのは事実であり、その事は非常に悲しい、という筆者の感想のみは述べておくことにします。
本人の主張については、以下にまとめられています。
小西寛子と堀江由衣はセクハラ被害にも?
また、これと同時に小西寛子さんは原マネージャーという人物、およびおじゃる丸を制作した大地丙太郎監督と一緒に、混浴へ入るように強要されるというセクハラがあった事についても告発していました。
本人のツイートを見る限りはこれを拒絶したようですが、その後、同氏が監督を務める『十兵衛ちゃん』から小西寛子さんは降板しています。各ブログなどでは、これらの事実を合わせて、セクハラがあったのは事実であろうと見ているようです。
また、それぞれで小西寛子さんが演じていたキャラクターを引き継いだのがそれぞれ堀江由衣さんであった事と、かつてアーツビジョンの社長が逮捕されたところからアーツビジョンに所属する声優の枕営業疑惑が持ち上がったところで、堀江由衣さんに対するセクハラも行われていたのではないかとも言われています。
これについてもここでは一部の説を紹介するに留めますが、何かしらのトラブルは本人の証言通り、あったと見る事は十分可能でしょう。
フルーツバスケット降板の理由とは
『フルーツバスケット』について、ドラマCD版で主人公役を務めた小西寛子さんがアニメ版では出演していない事に関しても、監督が同じである事から、同様の原因を見る事は可能かと思われます。
ただし、ドラマCD版とアニメ版は厳密には別のものであり、このアニメに限らず、CDとアニメではキャストが変わる事は少なくない事については触れておきます。
小西寛子のSNSを徹底調査!Twitterやインスタグラムはやってる?
小西寛子さんはTwitterアカウントを所有するとともに、自らブログを開設しております。とはいえブログのプロフィール欄などは英語が主なので、Twitterの方が活動は確認しやすいかもしれません。
【我慢できる理由】レトロなドラマを「見たい」と思う理由に役者さんの演技。自分が知らない時代の沢山の映像を見ていれば、演技の仕事が来なくても我慢できる。上手すぎて凄すぎて、、それは自分がテレビの中にいない自分を唯一納得できる理由。
探偵物語予告集 15話~27話 https://t.co/mEwmnV4DT7
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年2月27日
自身の音楽活動に関するツイートがよく見られますが、他にも世間の不満をすくい上げるようなツイートも見られます。現在は論壇での活動も行っているようですが、この辺りに現在の活動の原動力を見る事が出来るかもしれません。
Twitterはこちら⇒小西寛子
ブログはこちら⇒小西寛子 Hiroko Konishi
ファンとやり取りしていることも?
そういえば、過去ツイートしたこの子(多肉)覚えてらっしゃる方いませんか?こんなに大きくなりましたよ🌵 pic.twitter.com/xA5vEF7DsR
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年2月26日
現在は盛んにTwitterでの発信を行っている小西寛子さんですが、そのツイートを見たファンともいくらかのやり取りを行っているようです。
声優・小西寛子は大活躍していた名声優だった……
日本だけでなくアメリカのメモリアルや、周年事業など結構大事にされますよね。私の場合、公共放送であるNHKのおじゃる丸20周年でさえ全く声がかからない様な有様で、人に対する敬意や尊重と言うそのようなものが世の中に無くなってきたから道徳的なルールやマナー、気遣いを殊更発信したくなるのね pic.twitter.com/TaqXfimprG
— 小西寛子 / Hiroko Konishi (@HirokoKonishi) 2019年2月14日
1990年代後半に活躍していた小西寛子さんでしたが、数々の理不尽な出来事に見舞われ、現在では声優としての活動を行えていない状況のようです。その代わり、歌という舞台で根強く活動を続け、現在でも盛んに意見の発信を行っています。末永い活躍をお祈りしたいところです。
以上、Find Anime編集部からのお届けでした。
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