【聖地巡礼三十一弾】マニアックな聖地がたくさん!島根県のアニメ聖地8選
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山陰地方、島根県。大国主大神を祀る出雲大社が存在し、日本全土の10月が神無月と呼ばれる中、唯一「神在月」となる県です。他にも、天空の城と呼ばれた「月山と富田城」跡など、戦国好きの心をくすぐるマニアックな観光地も多いのがこの地です。

さて、そんな正真正銘の聖地でもあるこの島根県のアニメの聖地をご紹介していきます。

島根県のアニメ聖地の特徴

島根県のアニメ聖地の特徴は、主舞台は他所であるという点につきます。某所でサブカル絶滅地方と言われていた時代もあったりしましたが、伊達ではありません。島根県を舞台にしたアニメというのは、ほとんどどありません。

ですが、島根県はガチ聖地なのです。神系キャラが出てくれば、出雲も出てくる。そのような形で、ちょこちょこと作品の中に顔を出しているのがこの土地です。

どのような場所が聖地として選ばれているのか、一緒に見ていきましょう。

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島根県のアニメ聖地①:ノラガミ

『ノラガミ』は、祀る社を持たない“野良神”の夜トと、数多の神々とのバトルを主たるテーマに据えた、現代和風ファンタジーです。ちなみに主舞台は東京都です。

原作はあだちとか氏が月刊少年マガジンに掲載している同名漫画ですね。現在も連載中で、単行本も現在20巻に達しています。ゲームや舞台にもなるなど、マルチに展開している作品でもあります。

メインキャラクターの中には、天神様や毘沙門天など、日本では良く知られた神様も少なくありません。そんな作品ですから、島根県も当然重要なポストを占めます。

主人公組のひよりと雪音が夜トを探して黄泉へ向かうシーンがありますが、この際に通った黄泉比良坂が現実にも存在し、このアニメの聖地のひとつとなっています。

日本神話でも、イザナギとイザナミが永遠に分かれた地として、黄泉比良坂は重要な役割を果たしています。アニメでは木の位置までしっかり再現されているようですね。

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島根県のアニメ聖地➁:いなり、こんこん、恋いろは。

『いなり、こんこん、恋いろは。』は、神使の子狐を助けたことをきっかけに、他人の姿に変化できる神通力を稲荷神のうかから授かり、それを通じて恋愛や友情を経験していく姿を描いたラブコメディ作品です。ちなみに主な聖地は京都府です。

原作はよしだもろへ氏がヤングエースにて、2010年から2015年まで連載していました。友達となったいなりとうかの恋模様と、神通力にまつわる二人の関係のジレンマが、様々な層から評価を集めた作品ですね。

原作終了前にアニメが制作された都合上、その結末も原作とは異なるものとなっています。詳しくはその眼で見ていただくべきと思いますが、その話の中で日本各地の稲荷神社が登場します。

そのうちの一つが、島根県の太鼓谷稲成神社でした。

朱塗りが鮮やかで美しい神社ですよね。この地に祀られている狐も、アニメのラストでは大いに活躍していますよ。

島根県のアニメ聖地➂:かみちゅ!

『かみちゅ!』は2005年に放映されたTVアニメで、突然「神様」になってしまった主人公、一橋ゆりえと、その周囲の人々の生活を描いたファンタジー、およびコメディ作品ですね。主な聖地は広島県の尾道市です。

世界観は特殊で、舞台設定は現代の日本に近いところはあるものの、中学生が神様になっても多少、珍しいだけの出来事として受け容れられています。その世界観が、中学生の甘酸っぱい青春と、神を扱うファンタジーをほんわかした雰囲気で融合させる事に成功した、珍しい作品ですね。

中国地方の中心、広島県が舞台となっている本作ですが、八百万の神が集まる聖地は古来より島根の出雲大社と決まっています。その為、『かみちゅ!』でも聖地として出雲大社が登場していますね。神様であるゆりえは10月に出雲へ向かうのです。

こうして写真と実際のシーンを見比べてみると、出雲大社だけでなく、その周辺の風景もそのままそっくり再現されているようですね。アニメーターさんのこだわりが窺えます。

皆さんも10月に出雲大社にお参りしてみてはいかがでしょうか?

島根県のアニメ聖地④:ガールズ&パンツァー-

『ガールズ&パンツァー』は、バンダイビジュアルなどによって製作され、2012年10月より放映された戦車道にまい進する少女達の姿を描いた学園スポーツ、ミリタリーアニメですね。ただし、皆さんご存知のように、主な聖地は茨城県大洗町……

物語としては、戦車同士の模擬戦が伝統的な女性向けの武道として競技化されたというトンデモな世界観の中で、戦車道の全国大会で優勝を目指す西住みほたちの物語です。

設定こそはミリタリーマニア、萌えアニメファンにアピールしたものですが、無名の高校を率いて全国大会に挑むという筋書きそのものは、『MAJOR』など、一世を風靡したスポーツアニメにも通じる、むしろ王道なものでもありますね。

と、茨城県が主な聖地となっているガルパンですが、島根県にもひっそりと一つ聖地が存在しています。それが『松江日赤病院』。松江日赤病院がそのまま登場しているわけではないようですが、上を見る限りは、確かに建築物としてのモチーフになっていそうですね。

学年一の天才だけれど寝坊助で大遅刻魔という癖の強い少女、冷泉麻子の唯一の家族である「おばぁ」、冷泉久子が倒れて入院してしまったのがこの病院。その口うるささを恐れている麻子が祖母の入院で酷く動揺していたのが印象的です。

すこーし遠い聖地ですが、もしよければ訪れてみてください!

島根県のアニメ聖地⑤:咲-Saki-

『咲-Saki』はGONZOなどの制作会社によって製作された、麻雀アニメです。原作は小林立氏の同名漫画で、多くのスピンオフが制作された人気の作品です。ちなみに主な聖地は長野県です。

奇天烈な設定、たった一ツモに一話掛けたりもする麻雀漫画の金字塔『アカギ』、現実の政治家たちをモチーフにしたキャラクターが、沢山出てくるすれすれな作劇が話題の『ムダヅモ無き改革』など、ぶっ飛んだ漫画が多い麻雀漫画ですが、この作品も御多分に洩れません。

麻雀部を結成して競技会へ挑む女子高生たちの物語、というと普通ですが、麻雀作品とは思えないその演出の華やかさが話題となっていますね。

さて、アニメというよりは漫画の聖地ですが、島根県は『咲-Saki』にとって重要な聖地のひとつです。外伝作品の『シノハユ the dawn of age』の舞台がまさにこの島根県、松江市だからですね。

表紙などのイラストで松江市の美景が再現されておりますね。この作品の熱心なファンの方は、積極的にこの地を観光しているのだとか。

アニメが面白かったという方は、ぜひ漫画も手を取ってみてくださいね。

島根県のアニメ聖地⑥:猫神やおよろず

『猫神やおよろず』は、2011年の7月から9月にかけて放映されたTVアニメで、原作はFLIPFLOPs氏が『チャンピオンRED いちご』にて連載していた同名漫画ですね。

忘れられた物と記憶を守護する猫神の少女、繭が神界で問題を起こし、神力を剥奪されて高天原から追放されたのをきっかけに、町内で繰り広げられるドタバタを中心に据えたコメディ作品です。

「八百万堂」の若女将である古宮柚子、怠惰に暮らしてトラブルを起こしてばかりの繭、そしてそこに押しかける様々な神々のキャラクターが魅力的な作品と言えるでしょう。

さてさて、この作品も神様を取り扱った作品ですから、島根県は重要な物語の聖地になっていたりします。骨董にまつわる優れた眼を持つ柚子の師匠である、祖父の源蔵。彼を訪れる為に二人が降りた駅が『やしろ』、モチーフは島根県の『出雲八代』駅です。

アニメではやしろ駅になっていますが、駅名の看板なども含めてかなり詳細に再現されているように見えますね。

ローカル線巡りが大好き、という方にもおすすめ出来る聖地と言えるでしょう。

島根県のアニメ聖地⑦:もののけ姫-

『もののけ姫』は、筆者の世代ならばもう説明不要の名作映画ですよね。スタジオジブリ制作、1997年公開。当時の日本映画の興行記録を塗り替えた和風ファンタジーです。
一応ストーリーを説明しておくと、室町時代、エミシの村に住む少年アシタカがタタリ神と呼ばれるバケモノを退治した事をきっかけに呪いを受け、その呪いを断つためにタタリ神のやってきた西の地へと向かい、山に住む“もののけ”や鉄を狙う地侍と争いながら生きているタタラ場と呼ばれる村に辿り着き……というものです。

東北が舞台なのに島根に何の聖地があるのか、という話ですが、これがあるのです。日本に唯一現存するたたら場が、島根県に存在しているからですね。それが、島根県雲南市にある、『菅谷たたら山内』です。

この場所でどのように鉄が作られていたかについては、実際の映画を見てもらうと早いでしょう。補足しておくと、島根県では砂鉄が採取でき、これを用いた製鉄が古来より盛んに行われていました。

日本神話では有名なワンシーンであるスサノオノミコトとヤマタノオロチとの対決ですが、このヤマタノオロチは、製鉄を行うときに燃える炎を形容したものではないか、という説が存在しています。製鉄技術と神話との関わりはかなり深い物なのですね。

人と自然の関わりを描き抜いた名作、『もののけ姫』。そのテーマをより深く知るために、この聖地を訪れてみるのも良いかもしれませんよ。

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島根県のアニメ聖地⑧:秘密結社鷹の爪-

『秘密結社鷹の爪』はFROGMANが原作から監督、脚本まで務めて制作されたフラッシュアニメです。世界征服を企む、何をやっても失敗ばかりの秘密結社鷹の爪団の面々を主人公に据えた脱力系コメディです。

独特のセリフ回しやシュールな展開、到底吉田くんをはじめとする、世界征服が到底達成できそうにない面子の繰り広げる残念な行動がクセになる、そこそこ名の知れた作品と言えるでしょう。アニメは見たことが無くても、キャラクターは知っているという人もいるのでは?

そんな本作ですが、やたらと激しく島根県がイジられます。原作者の所縁の地が島根という事らしいですが、上のイラストのように全く遠慮がありません。特に鳥取県と島根県の見分け方は良く取り上げられるネタですね。

ところがところが、島根県はそんな彼を島根Super大使として受け容れます。要するに宣伝隊長ですね。

特別に島根県の場所を舞台として取り上げたシーンはありませんが、『たたらば壱番地』という道の駅はその地域が『吉田町吉田』にあるという事で、吉田くんの姿が多く見られます。チョコパイのタイトルからして、島根県のおおらかさが窺えますよね。

鷹の爪のナンセンスギャグがお気に入り、という方は一度この聖地を訪れてみると、話の種に出来るかもしれませんよ。

番外編:島根県のアニメ聖地は他にもこんな作品も

アニメの聖地となるとかなり舞台が少ないと言える島根県ですが、松江城はかの有名な作品、ストリートファイターのメインキャラクター、リュウのメインステージの背景に選ばれています。

天守からの眺めは一見の価値ありですよ。

島根県のアニメ聖地は霊験あらたか

島根県を舞台としたアニメはほとんどありませんが、神在月の名の如く、ちょくちょく出張の舞台として選ばれているようです。いずれにせよ、島根県のアニメ聖地は本物の聖地でもあります。巡礼するついでに、お守りを受けてみるのもよいかもしれませんね。

以上、Find Anime編集部からのお届けでした。

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