
『花咲くいろは』の主な舞台となっている湯乃鷺温泉は、石川県の湯涌温泉がモデルとなっています。湯涌温泉観光協会などの協力もあり、温泉街全体で花咲くいろはの聖地巡礼を歓迎している傾向があります。他にも、のと鉄道は西岸駅に湯乃鷺駅の駅名標を設置していたり、いろんなところで花咲くいろはの空気を感じられます。そこでこの記事では、花咲くいろは聖地の特徴と聖地のご紹介、聖地巡礼で持っておくと便利なアイテムをお伝えしていきます。
この記事の目次
花咲くいろはのアニメ聖地の特徴
花咲くいろは
【一挙配信】温泉旅館でバリバリ働く女子高生>https://t.co/znj2cgEZCn #GYAO pic.twitter.com/VALsUmGrbk— GYAO! (@Yahoo_GYAO) April 4, 2018
花咲くいろはの主な舞台である湯乃鷺温泉は、石川県金沢市にある湯涌温泉がモデルとなっています。そのため、聖地も湯涌温泉周辺や金沢市に多くあります。登場人物の名字には、輪島や押水、四十万といった石川県や金沢市の地域名が使われているのも特徴的。
花咲くいろはの制作には湯涌温泉観光協会や石川県、のと鉄道などが取材協力をしています。また、現実とのコラボ企画も多く行われていて、ラッピング列車は数度に渡り運行されました。
もう1つ、花咲くいろはと聖地の関係で忘れてはいけないのは湯涌ぼんぼり祭り。作中に登場する架空の神事であるぼんぼり祭りを、実際の湯涌温泉で2011年秋に開催。「地域に根付く祭りにすること」を目標としてた湯涌ぼんぼり祭りは、その後も毎年行われ、湯涌温泉を代表する祭りになったと言えます。
花咲くいろはのアニメ聖地①:白雲楼ホテル
金沢の奥座敷、湯涌温泉にあった白雲楼ホテルは山の斜面にそって建っていました。現在の湯涌温泉総湯の辺りから斜面を見あげると、極端に誇張してありますがおおよそ霞外籠の外観のような感じでした。玉泉湖から白雲楼を見あげる姿がアニメ「花咲くいろは」の喜翆荘のモデルとなっています。 pic.twitter.com/YR5sz4PkK4
— 米村孝一郎 星界の紋章7巻発売中 (@yonemura_kou) May 22, 2019
白雲楼ホテルは、松前緒花が住み込みで働く喜翆荘のモデル。1932年に開業し、残念ながら業績不振から1999年に倒産し、解体されてしまいました。北欧の様式と南欧の様式、日本の様式を織り交ぜた外観に、客室は70室あり、東洋一と言われたこともあったホテルです。
録有形文化財に登録されていたため、倒産後も建物は残されていたのですが、暴走族やホームレスが入り込んだり、雪の重さなどで自然倒壊したりしたことで、市はやむなく解体を決定しました。
喜翠荘のモデルになった白雲楼ホテルの跡地。#花咲くいろは#巡礼部 pic.twitter.com/lj6Y3XUje2
— PonKotu @ 巡礼部 (@ponkotu2021) April 25, 2019
白雲楼ホテルの跡地は整備され、公園となっています。また、湯涌観光協会が花咲くいろはの聖地巡礼をするファンのために、白雲楼ホテルがあったときのパネルを展示してくれています。白雲楼ホテルの跡地へは、湯涌温泉バス停から徒歩10分ほど。
花咲くいろはのアニメ聖地➁:秀峰閣
花咲くいろは舞台探訪 ふくや(秀峰閣)旅館です。
今年の3月に惜しくも閉館となりましたが、また、他の事業者が継承開館になることを切に願います。#花咲くいろは pic.twitter.com/3zgFfzcaJz
— 大空の海原に (@ark197645) July 23, 2018
和倉結名の実家で、全国的にも有名な老舗旅館かつ、喜翆荘のライバル旅館である福屋のモデルとなったのが秀峰閣です。喜翆荘のモデルである白雲楼ホテルに続いて、秀峰閣も2018年3月で営業を終了していまっています。業績は上向きだったものの、人材確保や事業継承の担い手の面でも決断だったそうです。
白雲楼ホテルとは異なり、建物は「百楽荘 新館 彩心」となって今も残っています。アクセスは湯涌温泉バス停から徒歩4分ほど。
花咲くいろはのアニメ聖地➂:湯涌稲荷神社
湯涌温泉街を奥に進んでいき、階段を登ると、『花咲くいろは』でよく出てくる稲荷神社があるので参拝。
鳥居の数はアニメと違うが、静かでとても神秘的な場所。舞台探訪を兼ねたおかげもあり、今回の旅は神社仏閣への来訪がかなり多くなっている(笑)#金沢市#湯涌温泉 pic.twitter.com/gHYqJ0E2h4
— 抵抗勢力ノ東伊豆守(エセ官位)ノエリミカブヌシ (@xv22tacica) January 15, 2019
湯涌稲荷神社は花咲くいろはに何度も登場しました。湯涌ぼんぼり祭りの点灯式が行われる神社で、お祭りの時には参道に30基のぼんぼりが設置されます。ぼんぼりが点灯されるのは7月下旬から10月下旬となっています。
花咲くいろはの制作委員会が寄贈した絵馬かけには、痛絵馬を含め多くの絵馬がかけられています。湯涌稲荷神社へは、湯涌温泉バス停から徒歩3分ほど。近くには白鷺の足湯という無料の足湯があるので、聖地巡礼で疲れたらここで休憩すると良いでしょう。
花咲くいろはのアニメ聖地④:玉泉湖
玉泉湖にて。#花咲くいろは#巡礼部 pic.twitter.com/lhRiksqv8u
— PonKotu @ 巡礼部 (@ponkotu2021) April 25, 2019
玉泉湖は、ぼんぼり祭りの回で描かれました。他に玉泉湖から喜翆荘を見上げたカットなどもあります。玉泉湖は浅野川水系の支流である湯の川をせき止めて作られた、周囲約500mの人造湖です。
周囲は遊歩道として整備されており、白雲楼ホテル跡地へと行くことができます。湯涌温泉バス停と玉泉湖の間に湯涌稲荷神社があるので、湯涌稲荷神社→玉泉湖→白雲楼ホテル跡地というルートで聖地巡礼するのがオススメです。
花咲くいろはのアニメ聖地⑤:のと鉄道西岸駅
花咲くいろは 聖地巡礼 西岸駅。
いつ来ても花いろの物語は色褪せません。 pic.twitter.com/7ek7O270PA
— リジス (@lidges) June 2, 2018
喜翆荘の最寄り駅として登場する湯乃鷺駅のモデルが、のと鉄道七尾線の西岸駅。石川県の北の方にあり、湯涌温泉の最寄り駅ではないのでご注意ください。2011年4月にはのと鉄道とP.A.WORKS共催で、ホームの駅名標を湯乃鷺駅にするイベントが実施されました。
湯乃鷺駅の駅名標はアニメ放送終了から半年程度を予定してましたが、老朽化した際は交換をし、現在も掲示が継続されています。駅舎内には花咲くいろはのポスターが貼られていたり、聖地巡礼ノートがあり、また湯涌ぼんぼり祭りの前後には駅舎の看板含め湯乃鷺仕様になるなど、ファンならば訪れたい場所の1つです。
花咲くいろはのアニメ聖地⑥:金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学
花咲くいろはで緒花、民子、菜子、結名が通う高校のモデルです。
大学だけど雰囲気は確かに高校っぽさがありました。 pic.twitter.com/faWXYiC8JK
— どーどー (@kitaku_mj_4anko) March 29, 2018
金沢美術工芸大学は、松前緒花たちが通う香林高校のモデル。1995年に設置され、多くの国公立芸術大学にある音楽学部を持っていません。また、1専攻の1学年あたりの学生は15〜25人で、全学生数も600〜700人程度と、全国の美術大学でも極めて少ない部類となっています。
金沢美術工芸大学のアクセスは金沢駅からバスに乗り、小立野バス停で下車して徒歩8分ほど。学校ですので、通常は学生や関係者以外の立ち入りは許可されません。美大祭などで一般公開されるため、そのような日に聖地巡礼することをオススメします。
花咲くいろはのアニメ聖地⑦:金沢駅
【花咲くいろは 聖地巡礼1】
金沢駅周辺
なんか大分違うやーつ pic.twitter.com/0kYx2TeTj3— 又吉ナオ (@matayoshinao) January 9, 2019
金沢美術工芸大学をご紹介したので、ここからは金沢市街の聖地をお伝えします。まずは金沢市の代表的な駅である金沢駅から。金沢駅は第8話で西口側の外観や駅構内、ホームなどが描かれています。
2001年に第3回中部の駅百選に選ばれ、2011年にはアメリカ・Travel + Leisureの世界で最も美しい駅の1つに選定されました。1日の平均乗車人数は、JR西日本とIRいしかわ鉄道を合わせて、約344,000人と北陸3県ではトップの人数です。人の往来が激しい時もあるので、聖地巡礼の際は立ち止まってぶつかったりしないよう、周囲の人に気をつけるようにしましょう。
花咲くいろはのアニメ聖地⑧:犀川大橋
【花咲くいろは 聖地巡礼6】
にし茶屋街の手前にある犀川大橋に行きました! pic.twitter.com/wDXelJliRC— 又吉ナオ (@matayoshinao) January 10, 2019
犀川大橋は第7話から第9話で登場しました。1594年に木造の大橋が架けられたのが始まりで、鉄筋コンクリートの橋になったのは1919年。犀川大橋は5度の塗り替えが行われていて、現在のものは2008年に塗り替えをしたものです。
2000年12月4日に国の登録有形文化財に登録されました。犀川大橋へは、金沢駅からバスに乗り、片町[パシオン・きらら前]バス停で下車して、徒歩1分ほど。
花咲くいろはのアニメ聖地⑨:石川県政記念しいのき迎賓館
花咲くいろは
聖地巡り 金沢市内編
しいのき迎賓館
やっと市内の整理はできた
がんばろー( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/AbDGeck7du— 世界一不幸な美少女@Suaraさんが好き (@ojaojaojaojaoj2) December 1, 2017
第8話で松前緒花が宮岸徹を連れてくるために向かった結婚式場が、石川県政記念しいのき迎賓館です。元々は1924年に石川県庁として使われていたものを、石川県庁舎の金沢市鞍月への移転に伴い、跡地を利用する形で2010年に開業した多目的施設です。
展示イベントができるギャラリーや宴会などの使えるガーデンルーム、会議に利用されるセミナールームなどの施設を持っています。しいのき迎賓館という名前は、1200件の応募の中から選ばれました。しいのき迎賓館のアクセスは、金沢駅からバスに乗り、香林坊(アトリオ前)バス停で下車して、徒歩5分ほど。
花咲くいろはのアニメ聖地⑩:のと鉄道能登中島駅
【花咲くいろは】 能登篇 その3
変わって、こちらは学校近くの小松崎駅のモデルである能登中島駅です。
西岸駅の隣ですが、距離はかなりあるので大人しく電車を待ちましょう。 pic.twitter.com/6V8iczF8E6— あるェ@BTC海外部会 (@aru_e_aru_e) October 3, 2015
のと鉄道七尾線の能登中島駅は、松前緒花たちが通う香林高校の最寄り駅である小松崎駅のモデル。1928年に開業された七尾市中島地区の中心駅で、七尾駅方面の通勤や通学に利用されています。
簡易委託駅であるため、平日の早朝と夕方以降、土曜休日は無人となります。売店の「駅マルシェ わんだらぁず」には花咲くいろはのグッズなども売っています。能登中島駅は、最初の方でご紹介した湯乃鷺駅のモデルである西岸駅の隣駅なので、一緒に聖地巡礼すると効率よく回れます。
初めての聖地巡礼に持っておくと便利なオススメアイテム
花咲くいろはの聖地をご紹介しました。せっかく聖地巡礼をするのであれば、万全の準備をしていきたいものです。そこで、聖地巡礼に持っていると便利なアイテムをご紹介します。
オススメアイテム①デジタルカメラ
聖地巡礼にカメラは必須アイテムと言っても過言ではないでしょう。作中と同じ構図で写真を撮っておけば、実際に聖地に行ったという記録、思い出になります。
最近のスマートフォンのカメラも良いものが増えてきていますが、デジタルカメラを用意することをオススメします。写真を撮ることに特化しているので、スマートフォンよりも画質や機能面で上回っているものが多いです。
デジタルカメラもいろんな機種が販売されていますが、初心者の方にオススメなのはCanonのEOS M200です。ミラーレス一眼のため画質はもちろん、コンパクトなので聖地巡礼で持ち歩くのに適しています。液晶モニターはタッチパネルになっていて、スマートフォンに近い感覚で操作できます。
また、ガイド機能や周りの環境から自動的に最適な設定にしてくれるオートモードなども、デジタルカメラが初めての方の助けとなります。標準のレンズでも広角に対応しているので、画角が広い描写をされた聖地でも再現した写真を撮ることができます。
オススメアイテム②地図
花咲くいろはの聖地はいくつかの地域にまとまって存在しています。まとまってとは言っても、密集しているわけではないので、聖地周辺の地図を事前に用意することをオススメします。
あらかじめ、聖地を書き込んで聖地巡礼するルートを決めておけばスムーズに回ることができます。また、ファンの方が独自にGoogleマップに聖地を設定したものを公開していたり、オリジナルの聖地巡礼マップを作成したのをネットにアップしてくれてたりするので、そういったものを使うのもアリです。
オススメアイテム③タオル
花咲くいろはの聖地である湯涌温泉は、名前の通り温泉街です。湯涌稲荷神社の近くにある白鷺の足湯などは無料で利用することができ、聖地巡礼で疲れたらお湯に浸かって癒されるのも良いでしょう。無料の足湯施設ではタオルの販売や貸し出しをしていないケースが多いので、1枚タオルを持っておくと安心です。サイズはフェイスタオル程度のもので問題ありません。
花咲くいろはのアニメ聖地は湯涌温泉を中心に石川県にある
ここまで花咲くいろはの聖地についてご紹介してきました。湯乃鷺温泉の聖地である湯涌温泉をはじめ、石川県に多く聖地がありましたね。東京にもいくつか聖地があるのですが、今回は物語の中心である石川県の聖地をご紹介しました。湯涌温泉は8月1日から「湯涌温泉×花咲くいろは」湯涌温泉リカバリーキャンペーンを開催します。特別な宿泊プランもあるので、泊まりがけで聖地巡礼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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