【聖地巡礼二十八弾】アニメ過疎地だけど名作が多い!宮崎県のアニメ聖地5選
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宮崎県といえば、九州地方南東部に位置する日本の行政区画及び地方公共団体。県庁所在地は知っての通り宮崎市です。宮崎県は、日本最大の「アニメ過疎地域」と言われており、聖地認定数も日本最少という話も。今回は数は多くありませんが、希少な宮崎県のアニメ聖地をご紹介していきます。

宮崎県のアニメ聖地の特徴

温暖な地域である宮崎県は、主に観光地として発展してきた土地であり、1960年代には日南地区を中心として新婚旅行の「聖地」として栄えました。その影響か、アニメなどでは登場人物たちの旅行先として描かれることが多いようです。また歴史も古く、宮崎にまつわる歴史に注目した作品もありました。

その中から、是非、皆さんにも現地に「聖地巡礼」して欲しいと思った作品を、いくつかピックアップして紹介していきます。

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宮崎県のアニメ聖地①:花咲くいろは

『花咲くいろは』は、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品です。テレビアニメは2011年4月から9月まで放送されました。公式略称は「花いろ」で、製作委員会名にもこの名が使われています。

のちに制作された『サクラクエスト』から逆算し、P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」の第一弾に相当します。なお、アニメは平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品に選ばれており、当時話題となりました。

東京育ちの女子高校生・松前緒花は、ある日、母の皐月に借金を作った恋人と夜逃げすると言われ、祖母を頼りに石川県の湯乃鷺温泉街にある旅館の喜翆荘(きっすいそう)に身を寄せることになります。喜翆荘の女将で祖母の四十万スイは、緒花に旅館で働くよう言いつけ、緒花は住み込みのアルバイト仲居見習いとして働くストーリーです。

さて、石川県が聖地の『花咲くいろは』ですが、宮崎県は緒花たちの修学旅行先です。

実際の場所や建物がアニメでかなり忠実に再現されているので、実際に足を運んでみると、彼女たちの楽しい旅の1ページを垣間見ることができますね。

まずはこちら。宮崎県庁前の交差点と、青島の商店街ですね。アニメのシーンと全く一緒というわけではなくても、街並みの雰囲気や、南国らしい熱帯植物が忠実に描かれていますね。

こちらは、緒花たちが過ごしたビーチですね。ここのモデルは、「青島海水浴場」という宮崎でも随一の海水浴場です。奥には、宿泊したホテルも見えています。「ANAホリデイインリゾート宮崎」という実在するホテルが聖地になっているそうです。アニメと同じアングルで写真を撮ると、彼女たちの楽しい修学旅行の風景が思い起こされる人も多いのではないでしょうか。

宮崎県内の『花咲くいろは』の聖地を求め、かなりの数を巡った猛者もいました。アニメでは画面に宮崎らしいランドマークを出来るだけ入れたいため、実際とは異なった縮尺にしていることも多いようです。そのため、実際にアニメのシーンのように写真に収めようとしても、その通りにいかない場合もあるようです。しかし、アニメと実際に撮ってみた写真を比較してみるのも楽しいかもしれませんね。

ちなみに、この修学旅行回で出てきた「マンゴーソフト(チキン南蛮トッピング)」は、残念ながら架空のご当地スイーツだとのこと。楽しみにしていた人は注意してくださいね。

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宮崎県のアニメ聖地➁:艦隊これくしょんー艦これー

『艦隊これくしょん -艦これ-』は、角川ゲームスが、「艦これ」運営鎮守府こと、株式会社C2プレパラートが開発、DMM.comがブラウザゲームとして配信している育成シミュレーションゲームおよび、そのメディアミックス作品群のことです。

プレイヤー(提督)は航空母艦・戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦などの艦艇(軍艦)が女性に擬人化された「艦娘(かんむす)」と呼ばれるキャラクターを集め、敵と戦闘して勝利を目指すゲームで、アニメ化もされました。

ここで紹介する「日向」は、太平洋戦争時の大日本帝国海軍の戦艦、伊勢型戦艦の2番艦「戦艦・日向」の擬人化キャラクターです。日向は宮崎県の旧国名から取られています。

さて、『艦隊これくしょん』の設定での「日向」の艦内神社は、「都農神社」をモデルにされています。艦内神社とは、軍艦や艦艇などの内に設けられる、その多くが神棚程度の小規模の神社のことです。それらは法令上の根拠もなく、専任の神職も存在しません。

余談ですが、実際の「日向」の艦内神社は宮崎神宮からの分神とのことです。しかし、大日本帝国や神社関係が発表している公式の書類でも、「都農神社」と「宮崎神宮」どちらかだけが書かれていたり、あるいは二社が並べて記載されているものもあったりするようで、いつの段階で都農神社説が浮上してきたのかはあまりはっきりしません。専門家の間でも、どうしてこのような事態になったのかは、今ではもう分からないそうです。

ともあれ、『艦隊これくしょん』では、「都農神社説」を採用したようですね。「日向」の絵柄はほんわかしていますが、史実の「戦艦日向」は、終戦直前の1945年7月に空襲を受けて、死者、重軽傷者合わせて800名に及ぶ大損害を出した後、着底大破という悲惨な最期を迎えています。

聖地巡礼を兼ねて、このような歴史に触れるのも良い機会だと思いますよ。

宮崎県のアニメ聖地➂:御城プロジェクト~CASTLE DEFENSE~

『御城プロジェクト~CASTLE DEFENSE~』とは、かつて日本に存在した城郭や現在も現存する城、また、海外の城を美少女キャラクターへ萌え擬人化して、天下統一を目指すブラウザゲームです。諸事情で2015年4月25日に一度は休止されましたが、2016年にリニューアルが行われ、『御城プロジェクト:RE 〜CASTLE DEFENSE〜』として3月25日に再始動しました。

プレイヤー(ゲーム内では「殿」と呼ばれます)はかつての城郭が女性に擬人化された「城娘」を集め、国を脅かす異形の「兜軍団」の退治を行います。 城娘の台詞やイラストには、元ネタとなった城郭の史実や特色が反映されており、コレクションゲームとしても楽しめるようになっています。

宮崎県からは、「飫肥城」(おびじょう)が聖地となっています。弓道着を着た素朴な少女といった風貌の通り、弓、特に四半的と呼ばれる座った状態で行う弓術の腕には自信があるという設定です。地震がすごく苦手なようで、揺れには敏感な模様。これは日向灘地震により度々損壊しては修復を繰り返した史実に由来していると思われます。あとサウナ好きといった可愛らしい見た目に反した趣味もあるとのことです。

現存する飫肥城は、2006年4月6日に96番目の「日本100名城」に選定されています。

また、飫肥城下町(飫肥)は、1977年に九州・沖縄地方で最初の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されており、保存地区内には城下町時代の道路や地割が良好に保存され、石垣、土塀、生垣で囲まれた武家屋敷跡が残ることでも有名です。

聖地巡礼の傍ら戦国時代の趣も味わうことが出来る飫肥は、足を運ぶだけでも大きな価値がありあそうです。

宮崎県のアニメ聖地④:エウレカセブンAO

『エウレカセブンAO』とは、2005年に放送されたテレビアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の続編として制作されたテレビアニメです。2012年4月から9月まで、第1話から第22話が放送され、同年11月に『エウレカセブンAO 完結編』として第23話と第24話が放送されました。タイトルの“AO”は「アストラルオーシャン (ASTRAL OCEAN)」を意味する略称だそうです。

前作の主人公だったレントン・サーストンとエウレカの息子であるフカイ・アオが、国家や組織の諍いに翻弄されながらも、突如世界各地に出現した謎の物体「スカブコーラル」や「シークレット」の正体に迫っていく物語です。

 

アオが新田原基地へ向かうバス停のシーンでは、実際のバス停とほぼ同じ描写がされています。アオが乗車したバスも、「宮崎交通バス」をかなり正確に再現しているようです。さらに、目的地である新田原基地も、現在の航空自衛隊基地として実際に存在する施設です。

また、作中の夕食には、チキン南蛮や冷汁、マンゴーといった宮崎ならではのメニューが登場しております。そんな宮崎グルメを楽しみながらの聖地巡礼も良いかもしれませんね。

宮崎県のアニメ聖地⑤:快盗天使ツインエンジェル

『快盗天使ツインエンジェル』とは、『ツインエンジェルシリーズ』として2006年に発売されたパチスロ『快盗天使ツインエンジェル』から始まる一連のメディアミックス作品です。アニメ版は、『快盗天使ツインエンジェル〜キュンキュン☆ときめきパラダイス!!〜』のタイトルで、2011年7月から9月まで放送されました。

舞台は都会近郊にありながら、豊かな自然に囲まれた名門『聖チェリーヌ院』。主人公は、元気いっぱいだけどちょっとドジなのが玉にキズの水無月遥と、遥のお姉さん的存在でもあり、成績優秀で生粋のお嬢様な神無月葵のふたりです。そんな幼なじみで大の親友のふたりには誰にも言えない秘密があります。それは、「快盗天使ツインエンジェル」に変身して、悪と戦い奪われた宝物を取り返すことでした。

2015年1月30日に、テレビアニメをベースとしたOVAが発売されています。時系列としてはテレビシリーズとパチスロ「3」の中間にあたります。そのOVAの舞台が、宮崎県の「フェニックス・シーガイア・リゾート」です。

当時のPVもYouTubeで公開されています。アニメの版権を持っているサミーグループが「フェニックスリゾート」を経営しているため、このようなコラボが実現したようです。

宿泊だけでなく、レストランやバーはもちもん、イベントなども開催されている人気のホテルです。登場人物たちも、プールに入ったり、楽しそうにしていますね。

彼女たちの足跡をたどりつつ、しっかりホテルライフを楽しむのも一興ではありませんか?

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番外編:宮崎県のアニメ聖地は他にもこんな作品も

冒頭でも述べた通り、日本屈指のアニメ過疎地域である宮崎県。その原因として、まず宮崎のテレビ事情が挙げられるでしょう。宮崎県では民放が2局しか無く、メジャーアニメでさえも平日の昼間にまとめて放送されているため、一般の学生、社会人がアニメに触れる機会が他の地域の人と比べて極端に少ないと言えます。加えて、交通の面で見ても、新幹線が止まる駅が無い、という点は聖地巡礼にあたり、大きな欠点であると言わざるを得ません。

以上の点から、聖地登録最多の1,500万件の東京都に対し、宮崎県の聖地登録は2019年現在、約3件にとどまっております。

しかし、聖地としては少し言い過ぎであったとしても、作品を愛する人々にとっては思い入れのある土地は、宮崎県にも存在します。こちらでは、そんなコアなファンならではの視点から見る「聖地」を紹介します。

番外編:宮崎県のアニメ聖地①:ラブひな

『ラブひな』とは、赤松健さん原作の大人気漫画。アニメは2000年4月19日から9月27日にかけて放送されていました。

主人公・浦島景太郎は幼い頃に女の子と交わした約束を果たそうと、東京大学の入学を目指す19歳。しかし、彼はすでに2浪の身。実家を追い出され、祖母が経営する東京近郊の温泉旅館を頼りますが、そこで唐突に女子寮「ひなた荘」の管理人となることを命ぜられてしまいます。住人の美少女たちとのドタバタに翻弄されながらも東大入学、そして「約束」に近づこうと奮戦していく姿を描くラブコメディ。

作中、景太郎が乙姫むつみとともに、彼女の故郷である沖縄県へ旅行へ行く話があります。フェリーで沖縄へ向かうため鹿児島で一泊するのですが、その際に彼らが訪れたホテルのモデルが、宮崎県の「ホテルシーズン日南」です。

現在でも、食事やサービスが良いことで有名な、人気のあるホテルだそうです。景太郎とむつみの旅に思いを馳せつつ、こちらに宿泊しての宮崎観光はいかがでしょうか。

番外編:宮崎県のアニメ聖地②:NARUTO

『NARUTO -ナルト-』は、皆さんご存知、岸本斉史さんによる漫画作品です。隠れ里の長である火影を目指し奮闘する「うずまきナルト」の成長を軸に、仲間との友情、裏切りと復讐、師弟や家族の絆が中心として描かれています。

テレビアニメは2002年10月3日放送を開始され、現在はナルトの息子「ボルト」を主人公とした『BORUTO -ボルト-』が放送されています。

『NARUTO -ナルト-』の人気キャラクターの一人に、「日向ヒナタ」という少女がいます。彼女は物語序盤から、内気ながらナルトへ一途な想いを募らせております。そして物語の最後にはナルトと結婚しており、キャラクター目線でも、読者目線でも幸せな形で落ち着きました。

宮崎県には「日向市」という都市があります。また、宮崎県の旧国名も「日向」。名前の共通点から、熱狂的なファンからは「聖地」として認知されているようです。

少し強引は気もしますが、これからメジャーな聖地として知名度があがることに期待しましょう。

宮崎県のアニメ聖地は未来のダークホース?

宮崎県は、元来観光地としては申し分ない、豊かな自然と素晴らしい景観に恵まれた土地です。そのためか、今回の「聖地」としての在り方も、作中に観光として訪れた、というシチュエーションが多いように思いました。

「アニメ過疎地」とまで言われている宮崎県ですが、今まで舞台になった作品が少ないということは、まさに穴場ということでもあります。「ピンチはチャンス」の言葉の通り、宮崎県を題材としたアニメ作品がヒットすれば、大注目間違いなしです。そんな作品が登場することを願って、「アニメ」というコンテンツでの宮崎県の躍進を見られるように期待しましょう。

以上、Find Anime編集部からのお届けでした。

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